ADHDとは
ADHDとは、発達障害の一種です。
①注意集中が難しい
②衝動を抑えにくい
という二つの特徴があります。
この二つの特徴は、
両方ある場合もあれば、
どちらか片方だけの場合もあり、
その特徴の強さも人それぞれです。
注意集中の難しさ
必要なことに注意が持続できないことで、
勉強や仕事や日常生活に支障が出てしまいます。
例えば、
- 授業や仕事で
指示を聞けず理解できない。 - 片付けの途中で
別のことが気になって
やりっ放しになる。 - 忘れ物が多かったり
うっかりミスが多い。
…などの特徴があります。
この傾向が強い人のことを
ドラえもんのキャラクターに例えて
「のび太タイプ」
と言ったりもします。
暴れたり、
教室を飛び出したりはしないけど、
いつもぼーっとしていて、
話を聞いていなかったり、
忘れ物が多かったりするタイプです。
この傾向だけであれば
人に迷惑をかけることはあまりないので
「のんびりした子」として
見過ごされてしまうことも少なくありません。
衝動を抑えにくい
一方、
ADHDのもう一つの特徴である
衝動を抑えにくい傾向は、
「ジャイアンタイプ」
と言われたりします。
思いついたらパッと行動して
人のものを勝手に使ったり
人のしていることに
よく考えずに口出ししてしまいます。
「お前のものは俺のもの、
俺のものは俺のもの」
という名ゼリフがありますが、
そういう考えがある訳ではなくて、
触りたいなーと思った瞬間に
触ってしまうのです。
この傾向は
「多動性」と言うこともあります。
じっとできず身体をソワソワ動かしたり、
歩き回ってしまったり、
しゃべりすぎてしまったり、
順番が守れなかったり、
といった特徴として現れることもあります。
悪気はない
重要なことは、これらの特徴は
本人の意思とは無関係に
「そうなってしまうこと」
だということです。
ADHDの原因は
まだはっきりとはわかっていないのですが
性格や態度の問題ではなくて、
脳の働きが関係している
と考えられています。
ふざけていたり、
悪気があるわけではなくて、
どうしようもなくそうなってしまう
のですね。
「困った子」ではなくて、
その子自身も「困っている子」
と理解すると良いかもしれません。
ADHDのカウンセリング
ADHDは脳の影響によるものですから
カウンセリングをして
治るということはありません。
けれども、
不注意や衝動性がありながらでも
自分のその特徴とうまく付き合って
生活をすることはできるようになります。
カウンセリングでは、
ADHDのためにうまく行かないことを
どのようにやるとよいのか、
カウンセラーと一緒に考えることで
より良いやり方を探すことができます。
それは
自分のやり方を工夫すること
かもしれませんし、
家族や先生など
周りの対応や環境を変えてもらうこと
かもしれません。
当ルームでも
ADHDの相談をお引き受けしておりますので
よろしければご相談ください。