不登校とは

不登校とは、

何らかの心理的,情緒的,身体的,あるいは社会的要因・背景により,児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者 (ただし,「病気」や「経済的理由」による者を除く。)

引用「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査-用語の解説」より

と、文部科学省は定義しています。

具体的には、

  • 友だちや先生との関係に悩み登校できない
  • 登校する気持ちはあるが、学校に行こうとすると体調を崩してしまって登校できない
  • 理由は不明だが、なんとなく登校する気がおきない

…など様々です。

学校に行けない(行かない)状態のことを、大きくまとめて「不登校」と呼びますので、その内状は人によってそれぞれであり、困っているポイントも大切なポイントも異なります

不登校のカウンセリング

一口に不登校といっても、その内状は人によってそれぞれですので、カウンセリングもご相談される方の状況をうかがいながら、ご相談される方の希望に合わせて進めていきます。

学校に行けずに困っているご本人が相談される場合もありますし、家族だけが相談にいらっしゃる場合もあります。あるいは、ご本人と家族がご一緒に相談にいらしゃる場合もあります。

本人のカウンセリング

ご本人が相談にいらっしゃる場合は、まずはご本人が困っていることについて話を聞いていく場合が多いです。

学校に行けないことについて困っている場合もあれば、学校に行きたくないのに行くように言われてしまうことに困っている場合もあります。あるいは、特に困っていないけども家族に連れてこられたという場合もあります。

どのような場合でも、ご本人の今の気持ちを尊重しながら、話を進めていきます。

カウンセリングは「こうすべき」というような決まった目標のようなものはありません。学校に行くも行かないも本人が納得してそうしているのであればそれは本人の自由であるという立場です。

ですので、本人の気持ちを無視して無理やり学校に行かせようとするなどということは決してありませんので、ご安心ください。

けれども、学校に行かないからと言って、本人がその状況に満足して、納得してそう過ごしている人ばかりかというと、そうではない人もたくさんいることは事実です。学校に行かないことも、実はいろいろなストレスがあったり、将来の不安があったりするものです

カウンセリングでは、「学校に行くべき」という考えは一旦は脇に置いて、自分自身が今どんなことに困っているのか、これからのことをどのように考えていくのか、などご本人が気になっていることについて、話を進めていきます。

最終的には、学校に行かないにしても行くにしても、ご本人自身が自分のあり方に納得をして「今はこれでOK」「こうしていれば何とかなるだろう」と思えるようになることを目指します。

家族のカウンセリング

ご家族が相談にいらっしゃる場合は「学校に行けない本人のことをどのように理解したらよいか」「学校に行けない本人にどのように対応したらいいか」ということを検討する場合が多いです。

学校に行けないご本人も上述のように困っていることが多いのですが、一緒に暮らしているご家族も、どのように対応したらよいか困っていたり、ご本人の将来を心配していたりすることは珍しくありません。

ご家族の相談というと「自分の対応が悪いと言われるのではないか」「責められるのではないか」と心配される方もいらっしゃいますが、ご家族も精一杯これまで対応をされてこられたことかと思いますので、これまでの対応を責めたり否定したりすることはありません。ご安心してご相談ください。

まずはご家族の困っていること、心配していることを中心に話を進めながら、それが学校に行けずにいるご本人にとっても良い影響となるように、ご本人へのより良い理解やより良い対応につながるように、話を進めていきます。

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