ノースカロライナ視察のレポート
こんにちは。臨床心理士の髙橋です。
1年ほど前に、
アメリカのノースカロライナ州へ
視察に行った方のレポートを聞きました。
ノースカロライナでは、
街全体で自閉症の方の支援をしているんですね。
どういうことかというと、
学校から就職先まで、
すべて一貫した仕組みで、
自閉症支援をしているのです。
例えば、
青いラインの先を歩いて行って
物を運べば良い
とか、そんな感じで、
自閉症の方にもわかりやすい
決まりごとを作って、
その通りに出来るように、
子どもの頃から育てるそうです。
自閉症スペクトラムの特性を活かした支援
自閉症スペクトラムの方は、
状況に合わせて適切に行動をする
ということは苦手なのですが、
あるパターンを覚えて
その通りに行動をする
というのは得意です。
その得意な特性を活かして
生活できるようにしているそうです。
日本でも学校の教育法で
それを取り入れているところはあるのですが
ノースカロライナの凄いところは
それが学校だけではなくて、
街全体がそのシステムになっている
らしいのです。
そうすることで、
学校を出た後の自閉症の方の就業率が
ものすごく良いらしいです。
(うろ覚えなのですが、
確か90%を超えていたような…)
社会が自閉症スペクトラムに適応する
これって本当にすごいことですよね。
社会の仕組みさえしっかり整えれば、
自閉症の方でも十分に社会適応できる
…ということが実際の社会で
実現されているわけですから。
でも、この情報がネット上では見当たらないんですよね。
「ノースカロライナはすごい」
みたいな話はポツポツあるのですが、
少なくとも日本語では
確かなデータとか事例が見つからない…。
私のうろ覚えの記憶では、
ちょっと頼りなさすぎなので、
詳しく書いてありそうな本を買ってみました。
自閉症の人の自立をめざして―ノースカロライナにおけるTEACCHプログラムに学ぶ
届いたら紹介するので、お楽しみに〜。
*追記:書きました!
ノースカロライナの自閉症者への就労支援がすごすぎる話