心理カウンセリングとは何か?
こんにちは。
ここらぼ心理相談代表 臨床心理士の高橋です。
「心理カウンセリングとは、一体なんなのか?」
「カウンセリングには、どんな効果があるのか?」
この問いは、
「悩み」というものをどのように捉え
その悩みの「解決」とは何か
を考えることでもあります。
私たちは悩む生き物
私たち人間は、悩みます。
悩みの少ない人間はいても、
全く悩まない人間はいないでしょう。
悩みの解決のサポートを仕事にする
臨床心理士ですら、悩みます。
現に私は、
この記事をどう書き上げるか悩んでいますし
家庭に戻れば妻とやりとりにも悩みます。
私は極度のナマケモノなので
やらなければならないことが現れるたびに
悩みます。
宝くじでも当てるしかないのでしょうか?
…話がズレてしまいましたが、
何が言いたいかと言うと、
私たち人間は、悩むことが普通ということです。
カウンセリングは解決のサポート
心理カウンセリングとは、
悩みの「解決」をサポートする、
というものです。
「解決」というと、
なんだかすごい感じがしますよね。
ということは、
カウセリングを受ければ
この記事も一瞬で書きあがって、
妻のご機嫌も取りまくりで、
宝くじも当たってナマケ放題
なのでしょうか?
残念ながらそうではありません…
(本当に、とても残念です)
心理カウンセリングで言う「解決」とは、
怪しげなブレスレットの広告にあるような
「悩み一発解消!」とは違うものです。
カウンセリングが目指す解決の形
では、
カウンセリングのいう「解決」とは何か?
私の言葉でお伝えすると、
カウンセリングでいう「解決」とは
「自己解決」のことです。
ある悩みに出会った時に、
「この悩みは、こうしておけばいいか」
と思えること。
これが「自己解決」です。
例えば、
この記事が書き上がらない悩みについては、
「とりあえず書いてみるか」
妻とのやりとりについては、
「ムカつくけど、支え合ってやっていくか」
ナマケられない悩みについては、
「めんどうだけど、しょうがないからやるか」
そんな風に
「心の落とし所」がつくこと。
それが、
カウンセリングが目指す「解決」です。
カウンセリングの効果
カウンセリングを受けても、
状況は変わりません。
状況を変えるのは、
カウンセリングではなく自分自身だからです。
カウンセリングを通して、
心の迷いが定まり
あるいは、迷いながらでも
状況を変える方向に
あるいは、受け入れる方向に
ご自身が
ご自身の力で
進んでいく。
カウンセリングの効果とは、
あくまでも
「ご自身の、ご自身による、自己解決」
のサポートなのです。
カウンセラーが話を聴く理由
カウンセリングでは、
とにかく話をお聴きします。
なにに悩んでいるのか?
なぜそれを悩むのか?
今はどうしているのか?
本当はどうしたいのか?
でも…?
だって…?
そしたら…?
そうやって
自分自身の悩みに向き合っていくなかで
絡み合った糸をとくように
心の落とし所「自己解決」を探っていく。
カウンセリングとは、
それを促進する道具の一つです。
カウンセラーに話をすることを通して
自然と自分自身との対話もすすみ、
やがて、
自分なりの心の落とし所
が見つかっていく。
そういった効果を、
カウンセリングでは
目指しているのです。
悩みを話して何になるの?
「人に悩みを話して何になるの?」
と、思われるかもしれません。
確かに、
誰かに悩みを話したところで、
他人が解決してくれることではないでしょう。
けれども、
話すことを通して、
ご自身の中で、
何か変わるものがあるかしれません。
もしよろしければ、
一人で抱え込まないで、
専門家に相談してみては、
どうでしょうか。
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